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G.T.ホルスト : 組曲「惑星」(3)/アンドレ・プレヴィン(1973)

小学生の頃、最初に接した「惑星」がレコードのこの盤で、数年前にHi-Q(xrcd24)でリマスターされたものも衝動で買ってしまった私の「惑星」の原点です。

レコードとCDを聴き比べる事により、この"盤"に(「木星」に)小学生の私が不満を持った事が分かった気がします。(本文に続く、あくまでよしな感)

また、ある一つの事を思い出しました、それは、このレコードにカップリングされた「グリーンスリーヴズによる幻想曲」の方を良く聴いていた事を、その少女心に(自分で言うのか♡)抱く抒情よりも音自体の鳴りっぷりの良さに戸惑ったことを。

※各アルバムに張り付けてあるバラ飾りは"Oberholster VenitaによるPixabayからの画像"を使用させていただいてます。



プレヴィン/惑星
アンドレ・プレヴィン指揮/ロンドン交響楽団/アンブロジアン・シンガーズ (1973年9月録音)
火星 7:06 / 金星 8:44 / 水星 3:52 / 木星 7:45 / 土星 9:53 / 天王星 6:05 / 海王星 7:30

レコードでのしなやかな音にも負けない魅力を、最新リマスター盤はグロッケン・シュピールやトライアングルの美しさで際立ち、普通レコードには敵わない事が多いCDの音にも満足するものでした。

プレヴィンの演奏は、このロンドン響を振っていた頃、とても颯爽としていたと感じています。
それはイギリスの作曲家たちの作品を集めて録音した盤でも共通するものだと思います。

この「惑星」はとても颯爽とした中に色彩感豊かな世界を持ち、何よりも当時のプレヴィンの何をやってもピタリと決まるようなコントロールの行き届いたオーケストラのドライヴに快感さえ覚えるものです。

「金星」のプレヴィンのみ持つ色気、ロンドン響の癖のない響きの良さによる甘美な幻想世界、何よりまろやかなホルンがとても美しく空間を支配してしまう魅力を持ちます。

また「土星」最初の虚無さえ感じさせる雰囲気の素晴らしさは身震いが出るほど素敵です。
「水星」や「天王星」などで見せるプレヴィンの持つめくるめく世界はバレエ音楽でも感じる大きな魅力です。

独り言、または根拠のない余談
子供心に、そして今も、皆既日食のこのジャケットを素晴らしいと思っています。
この録音は音圧もありスピーカーもズズンと響き一見HiFiに聴こえますが、ある音量を境に頭打ちになるようなダイナミック・レンジの狭さを感じます。
私がシベリウスを使用して作曲したものをDAWで演奏をミックスしてマスターに仕上げる時に、偶に必要に迫られコンプレッサーorリミッターを使用する時があるように。(今は使用しないことにしていますが)

そのせいでここぞという更なる盛り上がりが本来の威力で鳴りきってないので子供心にも私は何となく不満を持ったのだと思うのです。
それに加えて本来消え入りそうな微かな音も持ち上げけられてデリケートな微弱音が無くなっていませんか・・。

レコードの持つ宿命なのか家庭での再生機器の下限を設けたくないとかの理由なのかエンジニアはかなり苦労して調整したのでしょうか。
それでも素晴らしいレコードに何枚も出会っているのはどこが違うのでしょう。

演奏にあるままの素直な広いダイナミック・レンジを持っていたなら小学生の頃の私は違った印象を持ったのかも知れません。

枷を外してもう一段盛り上がりたいのに圧縮されてしまったような鬱憤をレヴァイン盤が後に晴らしてくれる事になるのですが、それでもこの演奏は私の心に刻まれた「惑星」のルーツであり、最も長く接して来た今だからこそ秘められてしまった本来持つポテンシャルを感じながら拘り続けるのだと思います。
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