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J.S.バッハ : ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048(1)/コレギウム・アウレウム/グスタフ・レオンハルト

バッハの「ブランデンブルク協奏曲」の中で最も好きな作品である第3番は、協奏曲としての特異性(*)がこの作品の安定した推進力となっていると思います。

その第3番の中でも、第1楽章(カンタータBWV.174に転用)の魅力を最も感じるコレギウム・アウレウム/レオンハルト盤をどうしても最初に記したくなりました。

「ブランデンブルク協奏曲」は第4・5番が良く知られますが、私はこの第3番を好まれた師の影響を受けましたが、今では本心より最も好きな作品だと記しておきます。

面白い事に海外生活中には第2番の人気が高い事を知ったのですが、トランペットの善し悪しが私の場合はとても重要な選択理由となります。

(*)下記のクラシック音楽作品名辞典/三省堂から引用させて頂いた[構成]にあるように、各3本づつの弦によるこの作品は、互いに対等であるという事で、協奏曲とはなっていますが、まるでシンフォニーのようです。

これはバロック様式の協奏曲では一般的なコンチェルト・グロッソでもソロ・コンチェルトでもありません。

また第2楽章にあたるAdagioとのみ記された僅か1小節の中に、それは深い宇宙を感じるのもバッハならではだと思います。

ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048
構成 : Str(3Vl・3Va・3Vc)・通奏低音
作曲 : 1718年頃 ケーテン時代
・ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048 第1楽章 : Allegro
・ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048 第2楽章 : Adagio
・ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048 第3楽章 : Allegro

※各アルバムに張り付けてあるバラ飾りは"Oberholster VenitaによるPixabayからの画像"を使用させていただいてます。



J.S.バッハ : ブランデンブルク協奏曲(全曲)/コレギウム・アウレウム/グスタフ・レオンハルト
コレギウム・アウレウム合奏団/グスタフ・レオンハルト(cemb) (1965-67年録音)
第1楽章 6:36 / 第2楽章 0:25 / 第3楽章 4:58 (全2楽章とする表記もあり)

コレギウム・アウレウム/レオンハルト盤は、第1楽章中間部から移旋を繰り返し、最後にチェロへと主役が移った後に厳格に鳴り響く短調のトゥッティとなる場面が最も好きな演奏です。

決してタガを外さない整然さの中に香る雅さに、他の盤には無い貴族のような格調の高さを感じるのかも知れません。

第5番ではチェンバロのソロからなだれ込むトゥッティのカタルシスが魅力の協奏曲ですが、第3番は皆が力を合わせて突き進む整然さが魅力であり、先に記した他のものと比べて特異なものと感じる部分でもあります。

両端楽章の力強さと推進力に挟まれた、僅か1小節のたった2つの2分音符の和音よりなる(一応の)第2楽章は、単なる経過句のようなものではなく演奏も多彩で、人生を歩む中のひと時の溜息であり、祈り・願いでもあると私は感じています。

その2つの和音をそのまま鳴らすカザルス盤・フルトヴェングラー盤やチェンバロの即興が重ねられるミュンヒンガー盤、チェンバロの即興だけのパイヤール盤、そしてアーノンクール盤とこの盤は弦楽部も即興的なパッセージで演奏されます。

この盤はホールの響き、残響がとても魅力であり、レオンハルトのチェンバロの存在感が、後の彼の指揮する盤より光り輝いていると思える引き締まった「ブランデンブルク協奏曲集」です。

この団体が、各国の奏者のみならず音楽学者たちの集まりである事も、音楽に解釈の面白みと自由感が溢れ、なのに整然と整っている雰囲気となったのでしょうか。

1960年代にピリオドの先駆けとなる個性あふれる演奏が既に存在した事に驚くと共に、最も好きな第3番との出会いが、師に託された音源の中にあった事に特別なものを感じるものです。
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