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J.S.バッハ : ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048(2)/カール・ミュンヒンガー/シュトゥットガルト室内管弦楽団

第3番を記そうと思ってfoobar2000に並ぶ第3番たちを眺めているとふと思う事がありました。
最近買ったピリオド演奏はクイケン盤やサヴァール盤など速いものが多くなったと。

私の持つ盤で、速いテンポをとる最も古いものに1984年録音のホグウッド/エンシェント室内管によるものが存在し、最初に接したこの盤には速いテンポの音・推進力・雰囲気の新鮮さにショックを受ける程魅了された覚えがあります。

丁度、以前記した「ミサ曲 ロ短調」のヘンゲルブロック/フライブルク・バロック・オーケストラによるJ.S.バッハ「ミサ曲ロ短調 」BWV.232、その中でも[これが私たちの世代のもの]とぞっこんになった12曲目の"グローリア" : 合唱「聖霊とともに」と同じ共感と感動を覚えたのと同じです。
面白い事に、アーノンクールやレオンハルトはそれまでの標準的な(随分と語弊のある言葉ですが)速度を遵守しています。

※各アルバムに張り付けてあるバラ飾りは"Oberholster VenitaによるPixabayからの画像"を使用させていただいてます。



カール・ミュンヒンガー/J.S.バッハ : ブランデンブルク協奏曲 第1・3・4・5番
カール・ミュンヒンガー指揮/シュトゥットガルト室内管弦楽団 (1958-59年録音)
第1楽章 6:42 / 第2楽章-第3楽章 4:12

私はバッハを演奏するミュンヒンガーが大好きです。
ドイツといえばフルトヴェングラーの指揮やドイツ・ロマン派のワーグナー作品に代表される伸縮自在な巨大なものを思わせる雰囲気を持ちますが、代々受け継がれてきたカペルマイスター達の整然とした伝統もドイツの音楽なのであり、ミュンヒンガーやリヒターのスタイルにそれを感じたりするのです。

そのリヒターの厳格さを持つ演奏に込められた思い入れが大好きでバッハ作品を集めていた最中に、同じく整然とした、それも演奏の精度・音に関してリヒターのものより優れていると感じるミュンヒンガー盤に出会ったのです。

思い入れというかリヒターの持つ温度の高さのようなものは少ない代わり、ミュンヒンガーの演奏は、より精度の高いオーケストラによる澄んだ空気、清冽さの魅力があり、また、辛口のなかに、音を慈しむような丁寧さが心に染みる良さを持ちます。

この驚くほど生真面目な楷書の音楽にもバッハの持つ美が確かに香り立ち、バッハの声楽曲・宗教曲にも感じるものと似た厳格なものが相応しく思える、ミュンヒンガーの第3番はそういった演奏です。

この清冽さに飛び抜けた明るさと愉悦感を加えたのがフランスの香りがするパイヤール盤であり、それらは20世紀中期を代表する「ブランデンブルク協奏曲」及び「管弦楽組曲」の名盤たちだと私は信じています。
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