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J.S.バッハ : ブランデンブルク協奏曲 第3番 ト長調 BWV.1048(3)/パブロ・カザルス/プラド音楽祭管弦楽団(L)

かなりゆっくり演奏される第3番ですが(特に第3楽章)、カザルスのアプローチに滲み出る大切なものを扱うには必然のベスト・テンポだと思えてしまう説得力を感じてしまいます。

また自身「チェロ組曲」に真摯に取り組み世に問うた、バッハ作品への強い共感と、一家言を持つ奏者としてのカザルスを感じるもので、各パートのパッセージの明確な区切りと主張は、この第3番が確固とした姿として表れて来ます。

演奏スタイルが現代と随分と違うので古く感じる事も確かですが、音楽には様々な姿がある事を楽しむ事も教えてくれるものであり、好みこそあれ他を受け入れない事への疑問も生まれるものです。

※各アルバムに張り付けてあるバラ飾りは"Oberholster VenitaによるPixabayからの画像"を使用させていただいてます。



カザルスBOX
パブロ・カザルス指揮/プラド音楽祭管弦楽団 (1950年ライヴ録音)
第1楽章 7:11 / 第2楽章 0:13 / 第3楽章 6:17


カザルスは弦の歌わせ方がチャーミングに感じる、そのような第1楽章が展開します。
第3番が幸福感に溢れる演奏はカザルス盤の魅力であり、6曲の中でも厳格さが最も強い第3番から第4・5番にも迫る愉悦感を感じさせる事に意外性も見た気がします。

それだけにストレートに和音2つの第2楽章がより意味深く響いてくるのだとも信じてしまうのです。
この部分が祈りと共に悲しく聴こえるのもカザルスの特徴であり、カザルスもまたロマン様式に近い表現を取る事に気付き、フルトヴェングラー盤との共通点も感じたりもするのです。

第3楽章に於いてはカザルスのアプローチはとても変わっていると感じるもので、ジーグではなくメヌエット、極端に記せばワルツで踊るような感覚さえ覚えるものです。
しかし、それが奇異なものではなく、明るく優雅です。
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